家づくりは、人生最大と言っても過言ではない大きなライフイベント。
しかし何から始めていいものか…その流れについては「よくわからない」という方が多いのではないでしょうか。
失敗なく、理想の住まいを築くためにも、おおまかな「流れ」を知っておくことはとても大切。
初めてでもスムーズに進められるよう、「家づくりの流れ」をご紹介していきます。
どんなマイホームで暮らしたいか…、そのイメージが固まると、いよいよ設計・施工を託す工務店選びですが、家族の夢やこだわりを実現してくれるパートナーを選ぶわけですから、家づくりの中でも最も重要なプロセスのひとつといえるでしょう。
そこで、まず知っておきたいのは、工務店にもそれぞれに家づくりへのこだわりやスタイルがあり、得意分野もあるということ。
日本建築やシンプル&モダン、海外様式や和モダンといったデザイン的な特徴に加えて、自然素材をふんだんに現した住まいや建築家とのコラボレーションで進めるデザイン住宅、住宅FCに加盟して提供する規格型住宅や住宅性能にこだわった家づくりなど、播磨エリアを見ても本当に多彩な工務店がありますので、自分のイメージに合った依頼先かどうかを判断するためにも、その会社の特徴をしっかりとつかんでおく必要があります。
また、施工例を自分の目で見ることも大切なポイントです。最近の家づくりではWEBサイトやSNSで簡単に施工写真を見ることができますが、やはり2次元ではなく実際の住まいを体感してください。
例えば、「自然素材の家」と銘打った住まいはたくさんありますが、実際に室内に入ってみると、建てた工務店によって空気感や受ける印象はきっと違うはずです。
それこそが工務店の特徴を表すものであり、自分たちに合うかどうかの判断材料ですから、完成見学会やOB施主邸の見学、モデルハウスなど、各社が提供する機会をフルに活用して、どんな雰囲気の住まいなのか体感してみてください。
工務店選びに際してのもう一つの大切なポイント、それは担当者との相性。
家づくりも突き詰めればやはり「人対人」であり、意思の疎通を円滑に図れるかどうかが家づくりの成否を握っているといっても過言ではありません。
中でも、担当者は一緒にひとつの家を造っていくパートナーですから、その関係がギクシャクするとスムーズに事が運ばないばかりか、要望がうまく伝わらなければプランの出来にも影響してくるはず。住まいへのイメージや思いが共有できてこそ理想のマイホームが築けます。
「疑問に対して納得できるまで説明してくれるか」
「持ち越した課題を次回までにクリアにしてくれるか」
「プランや見積もりの変更にも誠実に対応してくれるか」
といった基本的な対応姿勢に加えて、「気さくに話しができるか」や「家づくりにかける思い」なども判断材料としてほしいと思います。
また、昨今の家づくりでは“ヴィンテージ”や“アンティーク”“ナチュラルモダン”や“シンプルモダン”など、スタイリングに強いこだわりを持つ方がたくさんいらっしゃいますが、「嗜好が合う」、「波長が合う」と感じる相手なら感性も近いかもしれません。
デザイン性においても、やはり“相性”は大切なもの。担当者といい関係が築けるならば、出来上がった住まいの満足度もきっと高いはずです。
工務店のこだわりや特徴、対応してくれた担当者の雰囲気などが分かったら、理想を実現してくれそうないくつかの工務店にプランや見積りを依頼することになります。
この段階で初めて具体的な間取りや建築費用が提示されるわけですが、ここにきて予算的な問題に直面し、どの工務店を選べばいいのか、悩む場合もあると思います。
そんな時のためにも、“実現したい要望やこだわりに優先順位をつけておくこと”をおススメします。
予算をコントロールするには、
「設備・仕様はそのままにして床面積を減らす」
「設備・仕様のグレードを下げてコストを削減する」
「使用する素材や建材の変更でコストを削減する」
「建物形状や間取りをできるだけシンプルにしてコスト削減に努める」
など、さまざまな手法がありますが、デザインや使用素材にこだわりたいのか、断熱などの住宅性能にこだわりたいのか、一つひとつの空間の広さや必要な空間の確保を優先するのか、イメージづくりの段階で要望にある程度の順位付けをし、譲れないラインの設定をしておくと、工務店を選ぶ際にも、また、工務店を決めたのちに実施プランを描くのにもきっと役立つはずです。
工務店を決めると、それだけで完成する住まいのカタチも見えてくると言っても過言ではありません。
家は一生に一度の大きな買い物ですので肝心なところは妥協することなく、イメージしていたマイホームに最も近く、暮らしへの負担が少ない資金計画が組める、そんな家づくりを目指してください。