夫婦で住宅ローンを組む際に、
一人が単独で住宅ローンを組んで
もう一方が連帯保証人もしくは連帯債務者になる「収入合算」と、
お二人がそれぞれの住宅ローンを契約する「ペアローン」は
以前のコラムでふれましたが、
配偶者とだけでなく親子でも同じ方法で住宅ローンを組むことができます。
これに加え、二世帯住宅の新築や同居を機に二世帯リフォームをする際には、
「親子リレー」という方法も選択できます。
これは収入合算とペアローンの中間的な借り入れ方法で、
一般的に親が契約者、子が連帯債務者となり、
親が一定の年齢になった段階で債務者が子に移ります。
住宅ローンには契約できる年齢に上限があるため、
年齢を重ねると返済期間や借入金額に上限が設けられがちです。
しかし「親子リレー」では、
後継となる子どもの年齢や収入と合算して借入ができるため、
最長返済期間での申込みも可能になります。
契約段階で親か子のどちらかが団信に加入するケースと、
「ペアローン」のように共に加入するケースがありますが、
それは金融機関によって異なるのでしっかりと調べておく必要があります。
家族でしっかりと話し合い、最適な返済方法を選ぶことが大切です。
親子2代にわたる債務となりますので、
あらゆる未来を想定しながら返済シミュレーションをたててください。
半額ずつ親子で「ペアローン」を組んで親の返済期間は短くし、
子は最長返済期間で返済するということも可能です。
「親子リレーローン」や「親子ペアローン」は
相続問題などにも絡んでくる場合もあるので、
同居する人だけでなく、親子、兄弟間での話し合いも大切になるでしょう。
金融機関では、各家庭のライフスタイルに合わせてアドバイスしてくれます。
ー記事監修:但陽信用金庫ー
はりまの家編集部
2020.06.24