木造の準耐火建物
屋根も外壁もガルバリウム鋼板仕上。
白とシルバー系でスッキリとまとめたマチイエです。
広~い玄関土間
自転車を置いたり、趣味の工作スペースともなる広い玄関です。
土間は炭入りのモルタル仕上げでコストダウン。
施主様も私も木が好きなので、準耐火でもどこかに木を見せたくて・・・、玄関の柱を桧の7寸(21cm)角にしました。
これは「燃えしろ設計」と言い、構造に必要な断面+両面45mmで材木を現しに出来ます。
一本桁の階段
準耐火の制約(木の階段は6cm以上の木材)を逆手に取り、太い桁と段板をスッキリとデザインしました。
縦格子も階段を固定する補助的な構造材です。
2階は広々としたLDK
ワンルームのLDKの床と天井を杉板で仕上げて連続感を表現した上で、袖壁でそれをあいまいに区切っています。
落ち着いてくつろげるリビング
勾配天井の広がり感があるリビングですが、落ち着いた感じを求めて、動線の袋小路に配置しました。
回遊動線のプラン&ロフトエアコン
中央の階段の裏にパントリーとトイレを配置した回遊動線のプランです。
ロフトにエアコンを配置し、格子床から2階へ、階段から1階まで冷気が行き渡るように計画しています。
ハイサイドライトで換気も
防火地域の木造には100㎡以下という面積制限があるので、高さ方向に広がり感を求め、小ささを感じさせないマチイエです。
さらに、暖まった空気は軽くなって上方へ向かうので、北面にハイサイドライトを配置し、夏季のエアコン稼働期間の短縮を目指しました。
スタディコーナー
部分的に杉板を張り、落ち着いて勉強できるようにしました。
準耐火なので石膏ボードの上から板を張っています。
ここは玄関上部にあります。玄関に設置した冬用のエアコンの暖気が床のスノコを通して上がり、住まい全体を暖房する計画です。
コストをかけて1台のエアコンに頼るよりも自然な感じがしますし、機械にも余裕が生まれます。
緑は目にも心にも優しい
お隣の庭を借景しました。
「休む」という字は人偏に木と書きます。人はやはり木の家で休むものなんやと、家造りをしていてそう思います。
『自然とは自ずから然り・・・。』
天井に見えるスノコは夏エアコンの冷風の通り道です。
消去法のデザイン
何の変哲もない6帖の寝室ですが、窓や建具のラインを一本ずつ消して行く事によりスッキリとまとめる事が出来ました。
♪あなたがもしも悲しい愛で
傷ついてないてたら 帰ってくるのよ
たとえ遠くで 暮らしていても
この家はあなたの 生まれたところ
頬よせる 手のひらで
どんな夢 つかむのかしら
時よ この子を 守って下さい
【時の子守唄】
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