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ゼロ・エネルギー・ハウスとは?!ZEH仕様の施工例と合わせて解説します

はりまの家編集部
2023.09.15

net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス、以下ZEH)とは、太陽光発電などによるエネルギー創出・省エネ設備の導入・外壁の高断熱化等によって、家庭での年間の「エネルギー収支をゼロ以下にする家」を指します。

目次

  1. 室内環境の実現と省エネルギー化の両立を目指す『ZEHの家づくり』
  2. ZEHに欠かせない省エネ性能
  3. 住まいの省エネルギー化を促進!
  4. net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス、以下ZEH)の施工例をご紹介
  5. まとめ

室内環境の実現と省エネルギー化の両立を目指す『ZEHの家づくり』

「2030年度以降新築される住宅について、ZEH基準の水準の省エネルギー性能の確保を目指す」、「2030年において新築戸建住宅の6割に太陽光発電設備が設置されることを目指す」という政府目標が明示されたのが令和3年に決定された「第6次エネルギー基本計画」。
2050年に「カーボンニュートラル」を実現するという大きな流れの中、目標達成に向けてZEHへの取り組みが加速しています。

その実現には、使用するエネルギーの量を大幅に減らすことが必要となりますが、暑さや寒さをガマンしながら節約するのではなく、家全体の気密・断熱性や設備の効率化を高めることで、「夏は涼しく冬は暖かい」という快適な室内環境の実現と、省エネルギー化の両立を目指すのがZEHの家づくり。

では、ZEHはわたしたちの暮らしにどのように役立つのでしょうか。
例えば、高断熱・省エネ・創エネによる光熱費の抑制や自家発電した電力の売電収入などは、経済的にも大きなメリットになるはず。また、高断熱の家は室温を一定に保ちやすいので、快適な温熱環境で暮らせるだけでなく、室内での温度変化によるヒートショックを防ぐ効果も期待できます。加えて、台風や地震といった災害に伴う停電時においても電気を使うようにできるなど、さまざまな効果やメリットを含んでいます。

ZEHに欠かせない省エネ性能

断熱(UA値)

断熱とは、外周の壁、床、屋根、窓などを通しての住宅内外の熱移動を少なくすること。その性能が高いほど少ないエネルギーで効率よく冷暖房ができ、光熱費の抑制にもつながる。
住宅の断熱性能は「外皮平均熱貫流率」(UA値)で示され、住宅の壁や窓といった外気に接する外皮から逃げる熱損失を合計し、外皮面積で割って求める。
数値が小さいほど省エネ性に優れる。

気密(C値)

住宅に隙間があると、そこから空気が出入りし熱が室内外を移動することに。この熱移動を抑えるためには隙間を減らす=気密性を高めることが大切。
住宅の気密性は、建物の延床面積に対する「隙間面積」の割合を示す「相当すき間面積」(C値)で示され、床面積1㎡当たり何㎠の隙間が有るかを実際の建物で測定。
この値がゼロに近いほど隙間が少なく、気密性が高いことを表す。

日射

夏に室温上昇の最も大きな要因となるのが、外部からの日射熱。そのため、夏は日射を遮蔽し、室温の上昇を抑えることで冷房に必要なエネルギーを削減する必要がある。
住宅の日射遮蔽性能は、「冷房期の平均日射熱取得率」(ηAC(イータエーシー)値)で示し、数値が小さいほど省エネ性能が高い。
遮熱シートや窓サッシなど、遮蔽性を高める高性能な設備・仕様が増えている。

住まいの省エネルギー化を促進!

家庭の省エネ化を進めるうえで重要な要素は、エネルギー消費の30%近くを占める暖冷房エネルギーを少なくすることであり、その実現に不可欠なのが住宅そのものを省エネ住宅にすること。
それには、断熱性能のさらなる向上が課題に…。

住宅の省エネルギー化促進に向けて、品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)が一部改正されました。
令和4年4月1日より「断熱等性能等級5」および「一次エネルギー消費量等級6」が新設、さらに上位の等級として令和4年10月1日には「断熱等性能等級(以下 断熱等級)6、7」が施行に。断熱等級5はUA値=0.6(地域区分6の場合)のZEHレベル、断熱等級6はUA値=0.46(同)でHEAT20のグレードでG2相当。最上位の断熱等級7は、UA値=0.26(同)でHEAT20のグレードで、G3相当の性能が基準になっています。
また、断熱性能・省エネ性能を明示することが推進されるほか、令和7年からはすべての新築住宅において断熱等級4(平成28年省エネ基準)以上であることが義務づけられ、基準を満たさない住宅は新築できなくなることになりました。

断熱性を高めるためには、もちろんその分の工事費が掛かることになりますが、補助金制度や融資などでの優遇措置が用意されていて、加えて、省エネ住宅はエネルギー消費を抑えることが光熱費の抑制につながるだけでなく、冬は「暖かい空気が逃げず、室温がほぼ均一」、夏は「熱気が入らず、エアコンがよく効く」という住環境が実現できることから、「省エネルギー住宅=快適住宅」なのも大きなメリットです。

開口部(窓)の断熱性能

家の中で最も熱の流入流出が多いのが窓。
その窓の断熱性能を上げることで室内が快適になり、光熱費の削減にも…


冬は暖房で温めた空気が室外へ逃げ出し、夏には強烈な照り付けが射し込むなど、熱の出入りが大きいのが開口部(窓)。その断熱性能を高めることも省エネには欠かせない重要な要素です。
窓の断熱性能には、ガラスとサッシの組み合わせが大きく関わってきますが、今回の取材ではすべての事例で、ペアガラスやトリプルガラスのような複層ガラスと、樹脂サッシやアルミ樹脂複合サッシの組み合わせが採用されていました。また窓にも、省エネ性能を星印により等級表示する「断熱性能表示制度」があり、容易に選別することができます。

熱交換型の換気システム

高気密・高断熱の住宅では、もとより常に換気を行うことが重要。
さらに省エネ住宅では外気温の影響低減もプラス


ZEHをはじめとする省エネ住宅では、換気システムの選定も大切なポイント。換気による熱ロスをできるだけ抑えるために、機械による強制給排気を行い、熱交換システムを備えた「第1種熱交換型換気システム」の採用が主流に。
このシステムは外気を室温に近づけながら換気を行うため外気温の影響が抑えられ、室内の温度・湿度がコントロールしやすいのが特長です。また、フィルターを通すためPM2.5や花粉の除去にも効果があるほか、カビやダニの発生といったアレルギー要因を抑制することができるのもメリットのひとつ。

太陽光発電のPPAモデル

PPAとは、「Power Purchase Agreement(電力販売契約)」の略。
さまざまなメーカーやグループがサービスを提供


ZEHに不可欠なのが太陽光発電(再生可能エネルギー)の導入ですが、高額な設備費用がネックになることも。
そこで昨今活用例が増えているのが、初期費用を掛けない、もしくは負担を減らして設置することができる「PPA」というサービス。サービス提供業者に屋根を貸して太陽光で発電した電力を使用し、契約期間終了後には設備が譲渡されるという仕組みで、昼間の自家消費分の料金の取り扱いや契約期間、構成機器の保証期間など、内容もさまざまです。電気代の値上がりが続く今、検討してみたいサービス。

net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス、以下ZEH)の施工例をご紹介

【Case1】初期費用0の『快適発電』で光熱費の高騰に備える家

上がり続ける光熱費が気になり採用に前向きだった奥様と、断熱性能には注目していたが太陽光までは考えていなかったというご主人。そんな対照的なお二人が納得して太陽光発電システムを採用された、施工会社独自のプラン『初期支出0円の快適発電』を活用したケースです。 この実例をみる

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【Case2】1000万円代で実現できるZEH仕様の規格型住宅

ライフスタイルや理想の暮らしを踏まえ、完成後の生活が豊かになるよう施工会社独自の『ZEH仕様のオリジナル規格型住宅』を選択。構造を規格化することで建築コストを削減した高性能住宅に、太陽光発電は初期費用0円で導入。豊かな生活を手に入れられたケースです。 この実例をみる

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【Case3】暮らしやすく光熱費も抑制!住宅性能の大切さを実感できるストレスフリーの省エネIoT住宅

優れた気密・断熱システムに加え、遮熱材や熱損失を抑えられる全熱交換型第1種換気システムにより空調効率をアップ。さらにPPAモデルを利用し、初期費用を抑えながら約10kWの太陽光発電システムを導入した充実の仕様で、家計的に大きなメリットが生まれたケースです。 この実例をみる

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まとめ

住まいづくりでは、家を建てる為にかかる費用「イニシャルコスト(=建築費用)」をどうしても重視しがちです。
しかし長い暮らしを考えると、本当に重要なのは家を建てた後の「ランニングコスト(=毎月の光熱費等)」です。
住宅性能の向上や空調システムの導入には当然コストがかかりますが、光熱費が高騰する今だからこそ、将来の家計を見据えて『省エネ住宅』の実現を検討してみませんか。
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